
力を抜く
昨晩見た夢の話です。
鮮烈でした。
あるデザイン事務所のようなところの社屋に、
若手アーティストの空間作品がありました。
そこを教えてくれた男性は
『僕はちょっと怖いんだけどね』と言ってその場を示しました。
その空間は、天井が高くて
何やらキラキラしています。
色は無彩色 グレーぽい。
わたしは吸い込まれるように入りました。
床がツルツル滑ることにすぐに気づいて
側にあったそりのようなものに乗りました。
空間の壁面はスムースな曲線になっていて、乗り物に乗ったわたしは、ちょうどスケボーのカーブレールに乗るみたいに、シュンシュンと滑走していました。
そうしているうちに、身体がするすると天井に向かっているのを感じました。
壁の下の方だけを滑って楽しんでいるつもりが、いつのまにか天井へ向かってしまったのです。
わたしは焦りました。
天井は思いのほか高く、落ちたら大変なことになるだろうし、そんなに高いところに登ったら加速がついて止まらなくなるかもしれない。
こわいという思いが湧いてきたとき、心の奥から別の声が聞こえました。
力を抜いて、任せなさい
そうでした。
今までも、こんなふうに制御の効かないようなスピードを感じたときに、怖くて身体に力が入ったり 抵抗した時にバランスを崩して転んでしまった経験がありました。
身体は知っていたのだと思います。
わたしは力を抜いて 任せてみました。
すると、スローモーションのように、天井からまた下へするすると滑らかに移動し、
また天井へと昇っていくを繰り返すのです。加速はありませんでした。
少しすると わたしは、楽しんですらいました。
そして出口らしき場所が見えた時に、ゆっくりと身体を横に倒してみたら、とてもスムースに静止しました。
目が覚めていくなかでこころに残った声は、
力を抜くんだよ、というメッセージでした。
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